5月の法語

こだまでしょうか、いいえ、誰でも

 

平成二十八年四月十四日、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。今月は、東日本大震災の折にCMで流れていた金子みすゞの『こだまでしょうか』という詩を紹介します。
「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと 「もう遊ばない」っていう。
そして、あとで さみしくなって、 「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、 いいえ、誰でも。

この詩で私が注目したいのは、「こだまでしょうか」という呼び掛けに「いいえ、誰でも」と答えている末尾の一文です。よいことも悪いことも、投げ掛けられた言葉や思いに反応するのは「こだま」だけではなく、万人の心がそうだとみすゞは言っているのです。
この詩を耳にした日本人は、被災された多くの方々が味わった悲しみや辛い思いに対して、こだまする自分でいられるかどうかと考えたのではないでしょうか。
一人ひとりがこの震災がもたらした被害を、自分のこととして感じる一つのきっかけを与えたのが
『こだまでしょうか』の詩だったと思います。
今回の地震で被災された方々に限らず、隣に座っている友達や家族の思いに「こだま」する人でありたいものです。

出典 矢崎節夫(金子みすゞ記念館館長)の言葉より

 

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