6月の法語

人生に必要なのは「深さ」と「幅」

 

仏教学者の金子大栄師は、「人生は長さじゃない。深さです。幅です。」という表現で、人生では何が大切かを示されました。人生の幅とは、いろいろなものを受け入れる柔軟性をいうのではないかと思っています。お経の中に出てくる文言に「身心柔軟」という言葉があります。こちらの身心が柔軟であれば、自分の考えと異なる意見や、新しい変化を受け止めることができます。それによって視野が新たに広がり、成長する可能性も高まります。

また、人生の深さとは、自分のいのちの尊さを深く受け止めることを言います。自分のいのちは、遠い祖先から受け継いでいるかけがえのないものであり、目に見える今のこの世だけではなく、目には見えない世界に支えられているのだと受け止められれば、人生に深まりが出てきます。何かつらいこと、苦しいこと、嫌なことがあると、誰それが悪いと他人のせいにしたり、自分の置かれた環境が悪いと周りのせいにするだけでは、一面だけの見方で終わってしまい、深みのある生き方はできません。自分の側の受け取るこころによって、人生に深まりが出てくるのです。

子どもの頃聞いた「みのりの会」の言葉が、年を重ねて人生体験を積むと、「ああ、こういうことだったのか」とうなずくことができる場合があるかもしれません。それが人生の「深さ」だと言えます。

出典 『人生は価値ある一瞬』大谷光真 より

 

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